初心者のための“正しい”練習法
「模写って意味あるの?」「SNSに載せて大丈夫?」——初心者がつまずく模写の疑問に答えます。上達につながる正しい模写のやり方と、知らないと危ない著作権のルールを、やさしく解説します。
絵の練習といえば「模写」。でも、いざやろうとすると不安になりませんか。
「ただ写すだけで上手くなるの?」「描いた模写、SNSに載せていいの?」——僕も最初、ここでモヤモヤしていました。この記事では、上達につながる模写のやり方と、知らないと危ない著作権のルールを、両方まとめて解説します。
Part 1|上達につながる「正しい模写」のやり方
模写の目的は「きれいな写し」を作ることじゃない
まず大事な前提。模写のゴールは「観察力を鍛えること」です。うまく写した1枚を作ることではありません。「なぜこの線なのか」を考えながら描く——ここに上達の全てがあります。
何を模写する?
- リアルを学びたい → 写真(※後述の著作権に注意)
- 絵柄・デフォルメを学びたい → 好きなイラスト・マンガ
- 難易度 → 「ちょっとだけ今の自分より上」がベスト。難しすぎると心が折れます
模写の手順(4ステップ)
- 全体のアタリから:いきなり細部でなく、大きな形・比率をとる
- 部分を観察して描く:線の角度、長さ、余白をよく見る
- 元と見比べて“ズレ”を探す:重ねる/並べると一発で分かる
- もう一度描く:気づいたズレを直して再挑戦
💡 コツ:1枚を雑に10枚より、1枚を「気づき」を得ながら丁寧に。量より“発見”です。
模写だけで終わらせない
模写が上手くなっても、それだけでは「自分の絵」は描けません。ある程度慣れたら、覚えたことを使ってオリジナルを描く段階へ。
Part 2|知らないと危ない「著作権」の話
ここが一番大事。模写そのものは悪ではありません。でも“公開”には明確なルールがあります。
まず結論:一目でわかる早見表
| 行為 | 判定 |
|---|---|
| 家で模写して、自分で練習・保存する | ⭕ 私的利用でOK(問題なし) |
| 他人の作品の模写をSNS・ブログに公開 | ⚠️ 権利者の許可がなければ侵害の恐れ |
| 「元作者名を書けば公開OK」 | ❌ 誤解。明記=許可ではない |
| トレース(なぞる)して公開 | ❌ 特に危険(いわゆるトレパク) |
| 模写を販売・グッズ化 | ❌ 明確に侵害 |
| 自分の写真・フリー素材・模写OK素材の模写を公開 | ⭕ OK(規約の範囲で) |
なぜ「公開」がダメなのか
家で描いて自分で見る分には、著作権法の私的使用の範囲で問題ありません。でも、SNSやブログに載せた瞬間、それは「複製・公開」になり、権利者の許可なしだと複製権・公衆送信権の侵害になりえます。
よくある3つの誤解
- 「作者名を書けばOK」→ ✕:クレジットは“無断使用”を“許可”に変えません。
- 「写真ならOK」→ ✕:写真にも撮影者の著作権があります。ネットで拾った写真の模写公開も同じくNG。
- 「加工・デフォルメすればOK」→ △:元が分かる程度だと翻案権の問題が残ります。
じゃあ、模写を公開したいときは?
安全な選択肢はこれです。
- 権利者の許可を得る(「模写OK」と明言している作家・企画もある)
- 模写OK・フリー素材・パブリックドメインを使う(利用規約を確認)
- 自分で撮った写真/3Dモデル/利用OKのポーズ集を元に描く
- 二次創作(ファンアート)はグレーゾーン:多くは黙認されているだけで、権利者のガイドラインを必ず確認する
✍️ 一番安全で、しかも一番伸びるのは「自分で撮った写真を模写する」こと。著作権フリーで、資料も自由。おすすめです。
まとめ
- 模写は観察力を鍛える最高の練習。ただし「なぜ?」を考えながら
- 練習として家で描くのは自由。問題になるのは“公開”
- 公開したいなら、許可・フリー素材・自分の写真を使う
- 迷ったら「公開しない」でOK。練習の価値は十分にあります
正しく模写して、どんどん上達していきましょう。
⚠️ この記事は一般的な情報の解説です。個別の判断に迷う場合は、権利者への確認や専門家への相談をおすすめします。


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