「Fateが気になってはいるものの、作品数が多すぎてどこから手をつければいいかわからない」という方は多いのではないでしょうか。Fateシリーズはいつの間にか10作品を超え、時系列もばらばらに展開しているため、初めて触れる方が戸惑うのは当然のことです。本記事では、放送順・時系列順・初心者向けおすすめルートの3パターンに整理してご紹介します。

① 放送順で見ていく場合

まずは、実際にアニメが放送・公開された順番から視聴していく方法です。制作側の意図や流れをそのまま追えるため、「Fateというコンテンツの歴史」を体感したい方に向いています。ただし、後述する作品内の時系列とは大きく異なるため、ストーリーの前後関係がやや掴みにくい点には留意が必要です。

放送年作品タイトル備考
2006年Fate/stay nightシリーズの原点。セイバールートを中心に描いた記念すべき第1作(Studio DEEN版)
2011〜2012年Fate/Zero(第1期・第2期)stay nightの前日譚。虚淵玄脚本で大ヒット。重厚なストーリーが話題に
2014〜2015年Fate/stay night [Unlimited Blade Works]ufotable制作の高クオリティ版。UBWルートを描いた傑作
2013〜2016年Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ魔法少女系スピンオフ。本編とは独立しているため単独視聴も可能
2016年Fate/Grand Order -First Order-(OVA)大ヒットスマホゲームのアニメ化第一弾。FGOの入門編
2017年Fate/Apocrypha赤と黒の陣営が激突するスピンオフ。独立した世界線なので単独視聴もOK
2017〜2020年Fate/stay night [Heaven’s Feel](劇場版三部作)桜ルートを描いた劇場版三部作。UBW視聴後に見るのがベスト
2018年Fate/EXTRA Last Encoreゲーム「Fate/EXTRA」原作。岸誠二×新房昭之による独特の世界観
2019〜2020年Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-FGO第7章のアニメ化。ギルガメッシュの活躍が光る人気エピソード
2020〜2021年Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-(劇場版)円卓の騎士たちが集結する劇場版2部作
2021年Fate/Grand Order -冠位時間神殿ソロモン-(劇場版)FGO第1部の完結編。壮大なクライマックス
2023年Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-人気小説のアニメ化。新たな聖杯戦争を描いたダークホース的作品

② 物語の時系列順で見る場合

続いて、作品内の時間軸に沿って並べた「時系列順」です。ストーリーの繋がりを丁寧に把握したい方や、2周目の方には特におすすめ順番といえます。なお、Fate/ApocryphyaやFate/kaleid liner プリズマ☆イリヤは「並行世界(別の歴史線)」に位置するため、厳密には本編の時系列とは切り離して考える必要があります。

時代・年代作品
古代〜中世Fate/Grand Order(各特異点エピソード)
1994年Fate/Zero(第四次聖杯戦争)
2004年Fate/stay night 3ルート(DEEN版 → UBW → Heaven’s Feel)
並行世界Fate/Apocrypha(別の歴史線)
並行世界Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
遠未来Fate/EXTRA Last Encore
  • Fate/Zero → stay night の順で視聴すると、各所に散りばめられた伏線や繋がりが自然と腑に落ち、作品への理解がより深まります
  • 時系列順で視聴すると、Zeroのキャラクターへの愛着が増した状態でstay nightを鑑賞できます
  • ただし、Fate/Zero視聴後にstay nightを鑑賞すると、一部キャラクターの行く末に精神的なダメージを受ける可能性がある点は覚悟しておきましょう

③ 初心者には結局どの順番がいい?

「視聴に割ける時間が限られている」「まずは本筋だけを押さえたい」という方のために、最もシンプルで効率的な視聴ルートをご紹介します。

🏆 王道・初心者おすすめルート

Fate/Zero → Fate/stay night [UBW] → Fate/stay night [Heaven’s Feel]

この3作品を視聴するだけで、Fateの本筋はほぼ網羅できます。Fate/Zeroで世界観・魔術・聖杯戦争のルールを把握したうえで、ufotable版のstay nightで物語の核心へと踏み込む流れが最もスムーズです。映像クオリティもこの順番で右肩上がりとなり、視覚的な満足度も高まります。

「DEEN版のFate/stay nightはどう位置づければよいのか」と疑問に思う方もいるでしょう。DEEN版は映像こそ古めですが、セイバーとの関係性を中心に据えた「セイバールート」を丁寧に描いた作品です。UBW視聴後にセイバールートをより掘り下げたいと感じた方に適しています。初見作品としては、やや優先度が下がると言わざるを得ません。

本編を一通り楽しんだ後は、Apocrypha・strange Fake・プリズマ☆イリヤといったスピンオフへと視聴の幅を広げるのも一つの選択肢です。FGOのアニメ作品群でゲームの物語を追体験するのも良いでしょう。Fateの世界は非常に広大ですので、まずは上記3作で世界観を掴んだうえで、興味の向くままに探索していくことをお勧めします。

まとめ:どんな人にどの順番がおすすめ?

  • とにかくすぐ始めたい・本筋だけ見たい人 → Fate/Zero → UBW → Heaven’s Feel の王道3本ルート
  • Fateの歴史を追いたい・古参気分を味わいたい人 → DEEN版から放送順にすべて視聴
  • ストーリーの繋がりをきっちり把握したい人 → Fate/Zero から時系列順で
  • 軽い気持ちで始めたいスピンオフ派 → Apocrypha や プリズマ☆イリヤ は単独でも楽しめるため気軽に視聴可能

Fateは一度視聴を始めれば、自然と続きを求めるようになる吸引力を持ったシリーズです。難しく考えず、まずはFate/Zeroの第1話を再生してみてください。そこから先は、作品自身があなたを導いてくれるはずです。

原作について

Fateシリーズの原点は、TYPE-MOONが2004年にリリースしたPCゲーム(ビジュアルノベル)『Fate/stay night』です。奈須きのこ氏が脚本を、武内崇氏がキャラクターデザインを担当しており、現在に至るシリーズ全体の根幹となる世界観・設定がここで確立されました。

ジャンルタイトル概要
ビジュアルノベルFate/stay night(2004年 / TYPE-MOON)シリーズ最初の原作。セイバー・UBW・Heaven’s Feelの3ルートを収録
ライトノベルFate/Zero(2006〜2007年 / 虚淵玄・TYPE-MOON)同人誌から商業出版化。第四次聖杯戦争を描いた前日譚
スマートフォンゲームFate/Grand Order(2015年〜 / TYPE-MOON × DELiGHTWORKS)累計DL数9,000万超の大ヒット作。アニメはゲームの各章を映像化
ライトノベルFate/strange Fake(2008年〜 / 成田良悟・TYPE-MOON)同人誌発。商業化後に角川文庫から刊行継続、2023年アニメ化
ライトノベル/コミックFate/Apocrypha(2012〜2014年 / 東出祐一郎・TYPE-MOON)TYPE-MOONの公式読本を原作とするスピンオフ。漫画版も並行展開

アニメで世界観に触れた後、原作ゲームやノベルを読み進めると、アニメでは描き切れなかったキャラクターの心理描写や設定の細部まで堪能することができます。特に『Fate/stay night』は3ルートそれぞれのボリュームが膨大であり、アニメとはまた異なる読み応えがあります。TYPE-MOONの作品群に興味が湧いた方は、ぜひ原作にも手を伸ばしてみてください。

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